子どものSOSに気付く必要性

就職活動や仕事でストレスを受けることは、誰しもが経験したことがあるでしょう。そのストレスに対処し、上手く付き合っていくことをストレスマネジメントといいます。

そんなストレスに晒されているのは、大人たちだけではありません。多くの子どもたちも、学校や家庭内において何らかのストレスを受けています。大人になれば、経験上自分のストレスを自覚できるため、すぐに対策を実践することができます。趣味や運動でスッキリしたり、カウンセラーに頼ったりと、ストレス軽減の方法を試すことが可能です。

しかし、小さな子どもになると自分の感情や気持ちを上手く捉えることができない上、誰かにしっかり伝えることもできません。そのため、子どものストレスは、大人が注意深く観察して、気付くことが重要です。そこで今回は、お子さんを持つ方々に向けて、ストレスを感じている子どもの変化に気付き、軽減させるためのヒントをお伝えしたいと思います。

まず、知っておいてほしいのが、子どもがストレスを感じやすい時期。特に新学期など環境に変化があった時は注意が必要です。例えば、朝の登校時間になっても学校に行きたがらなかったり、爪を噛み始めたり、夜中に目覚める、ボーっとする、食欲の低下などの行動が現れたらストレスのサインです。また、頭痛や腹痛などの体調不良が続くことも注意です。

そうした異変に気付いたら、まずゆっくり話を聞いてあげるようにしましょう。「最近悩みはない?」「学校どんな感じ?」など、会話の中でさり気なくストレスの原因を引き出すようにしましょう。子どもに寄り添って、しっかり相談に乗ることが大切です。

そして、生活の在り方を整えてあげることも重要です。心と身体は繋がっています。きちんと栄養を取り、充分な睡眠時間を確保し、疲れた心と身体をゆっくり休ませてあげましょう。そして、学校の宿題や勉強も大切ですが、友達や家族と思いっきり遊ぶことも重要視しなければいけません。その際は、なるべく自然の空気にたくさん触れさせてあげるのがベターです。